The Blue Nowhere

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coverJeffery Deaver
デンゼル・ワシントン主演で映画化されたベストセラー、The Bone Collectorの作者、Jeffely Deaverによる、サイバー・スペースを舞台としたサスペンス。

私はサスペンス、特に最近のものはあまり読んだことがなく、わりと、キャラクター系が
好きなほうです(ホームズ、ポワロ、メグレみたいな、おなじみのキャラが
その個性を光らせつつ、事件を解決していく系がわりと好みでその人物に会いたくて、
ついつい次々と読んでしまう。)情景描写、人物描写が生きたものが好きですが、
そういう面は淡白な作品。けれども、どんでん返しの連続を演出するためには
むしろ、まだ、よくわからないからこそ怪しくなってくるわけで、
こうでなければ面白さがないのでしょう。
珍しく人物がちょっと深く分かってきたかと思うと、そこには罠が(?)
こってりと感情移入するのは好きだけれど、元気がないときにはそれも疲れるのも事実。
その点、深い感情移入は必要なく、事態がどうなるか、という関心だけでも読める気軽さが、
娯楽としてはちょうどいいツボに入りました。

英語もやさしいので、仕事やプライベートでちょっぴりお疲れのときでも
洋画を観ているような感じでスピードに乗って読み進めることが出来るのが嬉しい。
ひとつひとつの章もわりと短くて、展開が速いので、ついつい先へ先へと読んでしまいます。
読み終わるまで日にちがかかっていますが、読まなかった日も多いので、
実質かかった時間はわりと短かったです。

パソコンに詳しくなくても用語などは解説されるので読めるけれど、
ごくごく基礎的な知識はあったほうが意味はよくわかるでしょう。

また、SSSでおなじみのAnimorphsネタもあり、犯人のお好みのジュースも飲んだことがあるし、
とても身近な話題が多かったのも楽しく読めたポイントの一つかもしれません。
FBIなんかは身近ではないけれど、映画でおなじみだし、ね。

coverアメリカの子供たちに人気の児童書シリーズ。TVでも放映されている(た?)らしい。
エイリアンに遭遇した子ども達が、地球をねらう悪いエイリアンから地球を守るため、
動物に変身する能力を与えられる。本では毎回、語る子供が変わる。動物に変身すると、
その動物の本能にひきずられるため、なかなか思い通りには行動できないなどの制約もあり、
こうして文章にすると設定はくだらないような内容だけど、読んでみると意外に面白い。
今の子どもがマンガ感覚で楽しめる本という感じ。
子どもたちが活き活きとしていてそこが楽しい。

わたしは1巻を読み、2巻も持っていますが、未読。表紙はその巻の語り部となる子どもが
動物に変身する過程を重ねて描いていて、本文のはしにはパラパラマンガで、変身が
ついている。丸善で山積みになっているところを子どもたちが発見し、「読んで読んで」
というので買ってみたら「ありがちー!!」といいながら、ついつい
夢中で読んでしまった。9から12歳向けにしては英語はかなりやさしい。
くだけた会話表現も多いので、はじめは読みにくいかもしれません。

SCHOLATICのANIMORPHSコーナーでは、アイコン、壁紙もゲットできる。(してどーする...)

HP http://www.scholastic.com/animorphs/index.htm

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このページは、sumisumiが2003年4月12日 23:26に書いたブログ記事です。

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