2003年7月アーカイブ

現在第9巻まで発売されている人気シリーズ。
2003年10月には10巻が発売の予定。
(13巻ですでに完結、映画化もされた♪:2008.08.29 追記)

気楽に楽しめる(難しい言葉も出てくるけれど、本好きの子ども達なので、大人が
説明しようとするとすでに知っていたりする。)

個人的にストーリーの「好き」の度合いは普通なのですが、
装丁にこだわっていて、布張り風にしてあったり、
紙がびしっと切られているのではなく、
和紙のはしっこみたいになっていたりと古風な雰囲気をかもし出していて、
小ぶりのハードカバーで、挿絵がいい。なんとなく、手にとっただけで
楽しくなる、演出にこだわった本、という感じです。
グッズとして手に入れたくなってしまいますね。
文章そのものもそんな、風刺や大げさなデフォルメ、読者をまんまと
はめる演出がうまくて、楽しめます。
邦訳は残念ながらただの本ですが、近所の中学生がはまっているようです。

coverThe Bad Beginning

ある日突然家事で両親を亡くしたボードレール家の子どもたち。
財産は残されたがまだ未成年なので後見人が必要。
ところが、引き取られた遠縁の男、Count Olafはとんでもない悪人だった。
子どもたちをこき使ったあげく、財産を横取りしようともくろむ。

こんな風に書くと絵に描いたようなステレオタイプでつまらなそうだけれど、
語り口が面白くて、くそ真面目で大仰に「そんなバカな?」ってことが語られていて面
白い。

coverThe Reptile Room

Mr.Poeが他の身寄りを探してきて、
今度は爬虫類研究者に引き取られた3人。
1巻を読んですっかりひねくれた見方をしていた私は
この人がどんな仕打ちをするのか?どんどん妄想がふくらんでいった。
またもCoutnt Olafの魔手がのびてくる...

あやしい雰囲気、意外性などで1巻のほうが好きでした。
2巻はやや薄味に思えたのは期待しすぎだったのだろうか?
Count Olafとその一味以外の大人はどこか抜けていて、
視野が狭くてお人よしのことが多いような...?

Mr.Poeのはずしかたときたら、たいていの子どもは似たようなことを
周囲の大人からされた覚えがあるはず、と思うとちょっと笑える。

HPに行ってみると、どうやらCount Olafは姿を変えてはつきまとってくるらしい。


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