Sarah, Plain and Tall

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Sarah, Plain and Tall (Sarah, Plain and Tall Saga (Paperback))ISBN:0064402053
Patricia MacLachlan
のっぽのサラ

1985年にアメリカで出版された本書は、アメリカのすぐれた児童文学に与えられる第66回ニューベリー賞、第3回スコット・オデール賞を受賞。続編として『草原のサラ』が出版され、テレビ映画化もされた作品である。日本では1度絶版になったものの再出版を求める声にこたえて、出版社を変えての刊行となったという。 (Amazon.co.jpより)

お母さんがなくなって、お父さん、娘、息子の三人で暮らしている一家。ある日、父は、新聞に花嫁求む、という広告を出す。それに応じて返事をくれたのがSarahだった。子供達は彼女を好きになっていくが、海辺から来た彼女は、内陸での生活になじめるのだろうか?手紙のやりとりから、サラがやってきて、気持ちの交流、とても微妙な気持ちが伝わってくる素敵な作品。

サラの明るさ、サラの不安、子供達の気持ち、微妙な気持ちをやさしい英語で、しかも薄い本!表した本。まだ難しい本が読めないけれど、GRやもろ子供向けにはちょっと飽きてしまった人は是非読んでみてください。

上に書いてあるのがはじめにこのサイトを作ったときに書いた紹介文です。

当時まだこの本しか読んでいなくて、最近続編の3冊を読みました。
それぞれJournalをつけている子どもが替わり、この家族を色々な視点から見ていくことが出来ます。
この本を読んで、自分たちがやはり家族になっていったときの、期待や、相手も同じ気持ちでいてくれるだろうか?というほのかな畏れや、自分の故郷を思う気持ち、新しい住まいやその環境、周りの人々を知っていきたい気持ちなどなど想いがあふれてきて、自分の中の小さなとても大切な部分にたっぷりと栄養をもらったような気持ちになれるので大好きなシリーズです。

この本はまだSSSにも書評がなかったけれど、図書館においてあったのです。当時まだレベル2が中心になりはじめたころだったのに、それでもわかる平易な文章でありながら美しく、本物のよい本を味わえるのだと2重の感激でした。書評になかったけれど、絶対に皆に知ってもらいたかったので震える手で書評を書いてSSSに送りました。その後、手違いでその書評は消えてしまったのですが、もっとよい書評に替わっていたので一瞬がっかりしたものの、かえってよかったなーと思いました。そっちのほうが皆によさをわかってもらえるものになっていたのです。書評は消えても、自分の中のあのときの興奮はいまでも忘れられません。そんな思い出もあるのでますます私にとっては大切なシリーズとなっています。

続編:
SkylarkISBN:00664406229
Caleb's StoryISBN:0064405907
More Perfect Than the MoonISBN:0060275588

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このページは、sumisumiが2002年6月10日 08:23に書いたブログ記事です。

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