Because of Winn-Dixie

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coverKate DiCamillo
きいてほしいの、あたしのこと―ウィン・ディキシーのいた夏
映画化もされているようです。

牧師のお父さんと二人暮しのIndia Opalは、ある日買い物に行った店で、迷い犬に出会います。
この出会いがきっかけで彼女の人生に変化をもたらします。
じんわりと幸せが心に広がり、同時につつーっと、内面のどこかをこすられていくような感覚。
電車の中でなみだぐみそうになったり、にこにこしたりしながら読んでいました。
あっさりとした読みやすい英語で、行間が空いていて、ページの中で字の占める割合のとても少ない本です。どんどんページをめくれるので、まだ文字の多い本はねえ~という人にもオススメ。

次女が最近一人の時間がふえたことと、学校で、3万ページ読もうキャンペーンをやっていて、読書カードにどんどん本を書くのが嬉しくてこのところ読書づいているため、彼女が図書館にいけないときには「なにか適当に面白そうなの借りてきて」と頼まれるようになりました。で、SSSでも評判がよい内容のよさそうな本。薄くて、読みやすそうな本でさらに本好きになってもらおうという母の陰謀で借りてきた本のうちの1冊。
SSSのおかげで沢山読みやすくて面白い本を知っているのがこういうときに役に立ちました。
読書カードを見せてもらうとこのところ読んだ本の中で一番力の入った花丸と飾りがいーっぱいついていたので、よほど気に入ったらしい。
この本は実はずっと読みたいと思っていたのですが、どういうわけか、購入はしていませんでした。これをきっかけに他の本を頼んだときにとうとう購入。今はThe Amber Spyglassを読書中だったのに、つい、荷物を開けたとたん読み始めてしまってそのまま持ち歩いて読んでしまいました。

coverこの本のなかで、India Opalが人に本を読むために選んだのが、Gone with the Wind(風とともに去りぬ)です。
本当に外国の児童文学のなかには本の名前や、本の登場人物がよく登場します。
以前にも、この Gone with the Wind が登場した本がありました。そのときには本ではなく、時代背景として映画が封切られた後の時代だったからだと思うのですが。
この本も邦訳は読んだのですが(しかも、何故か2回も。)分厚い本が3冊くらいだったように思います。手元に原書も買ってあるのですが、かなり細かい字が端っこまでぎっしりと印刷されて1000ページ以上もある大作です。その割にハリーポッターの新刊よりも薄いのですが、ずっと重たいです。電車内読書には向かないかも。
内容的には、子供にはちょっと難しい面も多いように思いますが、彼女が読むノリがまたいいなぁ。
それでいいんだと思うのですね。
多読でも、内容を理解できていないのでは?と悩む場合があるかと思いますが、内容が豊かな本なら、よくわからないなりにも得るものはあるし、もっと理解できるようになってから読んでもまた楽しめるでしょう。内容がちょっとわかったらもう面白くなくなる本なんて、もともとあまり読む値打ちが自分にとってはなかったのですから、これまたあまり気にする必要はないのではないでしょうか。

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このページは、sumisumiが2006年7月 1日 07:32に書いたブログ記事です。

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