The Tempest for Kids (Shakespeare Can Be Fun!)

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coverISBN:1552093263
by Lois Burdett

Shakespeare最後の戯曲ということです。
妖精や魔法がでてきて、ファンタジックなお話です。
子ども達が合唱団の定期演奏会でお世話になっている、俳優館の稲吉直人さんが出演されているということで、次女と合唱団のお友達と一緒に観にいって来ました。いつもお世話になっていながら、今年はじめて鑑賞できました。

そこで、「そういえば、Tempestの絵本を持っていたっけ!」と、引っ張り出して読んだのが、これ。
やはり面白かったセリフなど、原文はどうなっているのかな~という興味本位で(^^;)
この本、買ったときにも読もうとしたのですが、絵本の割りに字は多いし、セリフなどはおそらく原文のままで、なじみのない言葉や言い回しがあり、なかなか手ごわかったので、お話を楽しむなんてそのときには無理だったのでした。
また、この絵本の読みにくさと魅力の両方の原因となっているものに、挿絵に、著者がシェークスピア劇を幼いころから親しむ活動をしているのですが、その指導しているお子さん達が描いた各場面の絵がつかわれていることにあります。ストーリーや人物をよくわかっていると、さまざまな描かれ方、子供たちの感性を楽しめるのですが、挿絵を頼っていたり、人物の名前やイメージがあまり頭に入っていないと、シーンごとに服装も顔も違うためにイメージが作りにくかったりします。文章だけでしっかりイメージできないとこの本を読むことが難しくなります。もともと話をよく知っていればそういうことはないでしょう。

さて、肝心のストーリー展開や登場人物のセリフには、細かい点では今の状況からはすんなり受け入れがたい、違和感を感じるものもありますが、そういうのはサクっと無視して、現代に通じる人間模様の面白さを楽しむのがよし、かと。

私のシェークスピアとのはじめの出会いは最悪で、中学生のときに学校の図書館で「ハムレット」の戯曲を手に取ったのですが、当時の私には難しすぎて、退屈なだけで、薄い本を読むのが苦痛で、読み終わってもほとんど覚えていないと言う有様でした。いや、もしかすると途中で投げたのかも知れません。それも思い出せないくらい。好きなマンガに「ハムレット」からの引用があったのでぜひ読んでみたかったのでしたが…
さて、それで「戯曲は難しい」というイメージを強く持っていたのでしたが、大学生くらいのころ、NHKで「シェークスピア劇場」というのをやっていて、確かBBCの製作だったと思うのですが、これが、ナカナカ面白く、以来、映画化されたものなど機会があれば観てきました。

チャンスあるごとに大キリンしてシェークスピアのものも引っ張り出してくるのは、いつかは本場の劇が楽しめるようになりたいという憧れ、遠い目標があるからなのかも知れません。

今回もまたほんのちょっぴり近づいた、嬉しいひとときなのでした。

俳優館の公式サイト: http://www.hi-you-can.com/

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コメント(2)

こんばんはー。
シェークスピアって、多読を始めてから「ロミオとジュリエット」を絵本で読んで初めて知った、というくらい、何も知らないアトムです。スミマセン。

ところで、今もリンクを貼らせていただいていますが、今度、『多言語多読』のブログに貼らせていただいてもいいですか?
そのときにブログタイトルではなく、ハンドル名を使ってにリンクをはらせていただきたいのです。
普通は、ブログタイトルを使うのでしょうけれど、ちょっと思うことがありまして・・。
ダメなら言ってくださいね。

アトムさん、こんにちは~
リンクの件、問題ありません(^^)

をを。マンガとかで読んだことはありませんでしたか…

オリビア・ハッセーの映画とか。
すごくくぁわわいくてオススメですよぉ。

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このページは、sumisumiが2006年3月 6日 08:27に書いたブログ記事です。

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