from The Selected Stories of Patricia Highsmith
ISBN:0393020312
Patricia Highsmithの、出版社のサイトの著者コーナーに短編集のうちひとつの短編が掲載されていたので読んでみました。およそ2000語の作品です。
最近BOOKOFFで(ここばっかりだな~)『11の物語』という短編集を購入、1つ目の『かたつむり観察者』(The Snail Watcher)を読みました。面白い、というか、嫌な話、「うわ~~~~~」という。その「うわ~~」にいたる過程の描写はすごいものがあり、「これは、原書で読みたいではないか」と、先を読まないようにして、パタッと閉じ、作者のことを調べていて発見しました。
ちょっと私には難しかったですが、なんとか読めました。特に最後、「あれ?わかっていなかったのか?」と思わず読み直し。こちらも、かたつむりとはまた、違った意味で「うわーー」でした。
Graded Readersで読んだStrangers on a Train (Penguin Joint Venture Readers S.Level 4)の原作者の作品です。GRのこのお話のほうは、ヒッチコックが「見知らぬ乗客」という映画にしている、彼女の長編処女作なのです。ストーリーはわかるけど、ひょっとして、原作の面白いところ(というか怖いところ)がすぽっと抜けているのでは?との感触があり、ぜひ原作はどんな風か読んでみたいと購入、長いこと本棚に飾ってあります。
映画では他にアラン・ドロン出演の美しい映画、「太陽がいっぱい」、後にリメイクされ、「リプリー」というのもあります。「リプリー」は未視聴。最近ジュード・ロウがお気に入りなので、観たいなー。
決して楽しいとか、気持ちいいといったお話ではどれもないので、かなり好き嫌いが分かれそうな作家です。
アマゾンにもこんな紹介文が...
文学的に価値のある作品集だが、万人向けとはいえないかもしれない。だが、容赦のない運命を意に介さず、悪夢にうなされる危険をものともしない人なら、ハイスミスの文章に酔いしれ、忘れられない物語を読んだという気持ちになるだろう。(オットー・ペンズラー、Amazon.com)
ついでに、「太陽がいっぱい」はアラン・ドロン主演なのですが、アラン・ドロンで一番好きな映画は「若者のすべて」(ヴィスコンティ)です。一応リンク貼っていますが、在庫切れのようです。白黒で、とても地味ですが、ヴィスコンティの中でも好きな作品です。映画館で一度見たきりですが、とても強い印象を残した映画でした。そのころ学生だった私は、コマーシャル(ダーバン)でもでていて、授業で「なんと言っていたかわかりますか?」なんて使われたりしていて、フランス語の先生にアラン・ドロンのことを聞いたら「素行が悪いから嫌い」と。まあ、私生活はわかりませんし、晩年の自分で監督した映画はもう、がっかりですが、若いころ、一流の監督と組んで仕事をしていたときの映画は観る価値があるかと思います。
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