ファンタジーと言葉

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coverアーシュラ・K. ル=グウィン
図書館で、新刊コーナーにあったので借りてきました。
4冊目のエッセイ集からの抜粋だということです。
原著のなかには、私がこうして多読をはじめたきっかけともいえるエッセイ、『指輪物語におけるリズムのパターン』が入っています。これだけが「ユリイカ」の指輪物語特集でさまざまな指輪物語をめぐる他の人たちの文章とともに掲載されていました。そのリズム、彼女が3人の子供たちそれぞれに全部読んで聞かせたというそのリズムの端にでも触れたいと思って原作を手にし、意味はわからなくても、CDを聞こうという行動に私を走らせたのでした。
こんな人もいるので、この文章を「英語圏以外の読者にはわかりにくい」などとカットしてしまったことは残念です。わからないからこそ飛び込んでいったのですから。
coverと、いうわけで今度は原作が気になりますね(^^)
ちょっと難しそうだけど…翻訳されていないところにまた面白そうな話があるんですね。

訳者があとがきで、訳出しなかったものもすべて題のみ訳してリストアップしてくれたからわかったわけです。実は翻訳者は、読者が原書を読んでくれることをひそかに期待していたのでしょうか。

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コメント(4)

こんにちは。
この本、読みたいと思っていたのですが、
翻訳されていない部分が
あるのですね。
わ~。
いつか原書が読みたいです。

こんにちは。
あきさん、チェック済みでしたか♪
ね、読んでみたいですね。

sumisumiさん、こんにちは。最近、岩波新書の「魔法ファンタジーの世界」脇明子著を読みました。最近は魔法ファンタジーがビジュアル化されて盛んですが、古典的な「ドリトル先生」や「たのしい川辺」などの本は、子供達に届きにくくなって来ている、ということが述べられています。また、「ゲド戦記」のことも述べられていて、なかなか面白かったです。
「ゲド戦記」や「ナルニア国ものがたり」などが岩波書店から新装本で出ているので、ファンタジーは全盛なのかと思っていたのですが…。一概にそうでもないのですね。でも、この本を読んで、Susan Cooperの「闇の戦い」シリーズをAmazonで頼んでしまいました。(^^;;
ドリトル先生は、子供の時に大好きでしたね。では~。

ヨシオさん、こんにちは。
ああ、そうかも…
しかも、映画やTV,アニメだとイメージが固定されすぎてちょっとねーと思うのです。できればまず本を読んでほしいなぁ。
映画化を追うと、「課題図書」が増えすぎてしまって、地味な本が目だたなくなってしまいますね。
私もドリトル先生は一時はまりました。毎週末に買ってもらって、その日のうちにごろごろしながら読んでしまったものです…

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このブログ記事について

このページは、sumisumiが2006年6月23日 06:44に書いたブログ記事です。

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