A Painted House

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coverJohn Grisham

その時代の雰囲気、うつろい、そんなものがさりげなく確かに描かれていて、これといった刺激はないのだがとても魅力があり、ゆっくりと楽しみたい作品。といっても、ほのぼの系というわけでもないかなあ。人々の動きが実に良く描けていて、リアルで、かといって大げさな描写もなく、とても自然体な作品だなあと思いました。静かな人間ドラマです。 ゆっくりと読みたい、読み終わりたくない本でしたけれど、英語はやさしめです。 大草原の小さな家や、Charlotte's Web、Babeなど、農場系の本を読んでいる人には語彙は読みやすいと思います。私の初大人向けPBです。読みにくかったという人もいるのですが、PBの読み初めにもいいかもしれません。普通の生活を描いているし、主人公が子供なのであまり難しい言葉はでてこないし、回りくどい表現もありません。ハリポタは子供っぽい、シェルダンは忙しい、と思う人はいかがでしょうか。ごく普通の日常のなかの、割とノーマルな人間の姿を描いている、やや地味目のお話が好きな人に。(一応、殺人事件や、天災、もめごと、などなどは起こります) 私はGrishamは映画ではおなじみですが、原作を読むのはこれがはじめてです。読んでいて、とても鮮やかに映像が浮かんでくる本でした。リーガル・サスペンスが有名な人なので、ファンにはあまりウケが良くないようなこの作品ですが、私にとってはとてもわかるテーマ、背景なので、深く心にしみました。 Grishamの小説はあまり関心がなかったのですが、(映画で丁度いいと思っていた)この本を読んで、サスペンスも読んでみたいと思いました。 TVドラマ化されています。NHKでやらないかなあ!

<2008.08 追記>

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このページは、sumisumiが2002年10月19日 21:52に書いたブログ記事です。

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